2020年01月24日

『革小物手縫いの会』をはじめるに至るまで〜この機会にすこし振り返ってみる〜 その1

「ものづくりに関わりたい」

「みずからの体験をともなった、生きた言葉を発する人間になりたい」

と、大学卒業後に5年間勤めたアパレルメーカーを退職。3年の修行を経て、革とたわむれることをナリワイとするようになってはや17年。


思えば革とのつきあい方や関わり方(距離感とでも言えばいいのでしょうか)を絶えず模索してきた17年でした。と同時に自分自身と向き合い続けてきた日々でもありました。
そして、それはこれからもまだまだ続きそうです。自分でも一体どこに向かっていくのか、まったくもって見当がつきません。考えただけでワクワクします。


生来の飽きっぽく移り気な性格に加え、そこそこ器用なことが災いし、何かに興味を持ってもひと通りできるようになるとそれで満足して気持ちが他に移ってしまうといったことの繰り返し。なかなかひとつのことを長く続けられない、そんな子供でした。

なので、このような気持ちでいさせ続けてくれる“革”という存在に出会えて、本当に幸せというかラッキーだなとつくづく思います。


とはいえ会社勤めをやめてからの10年間はもう必死でした(もちろん今もですが)。とにかく早く腕を上げて1人前の靴職人になりたいとかなり力んでいました。もちろんそんなカンタンには技術や知識が身につくはずもなく、その現実にあせり、いらだち、周りが見えなくなったり大切な人とぶつかったり。力みが空回りすることもしばしばでした。

今にして思えば失うものも多い時期でしたが、寝る間も惜しむ日々を続けたことで、なんとかこの世界で生きていく技やすべを身につけてこれたという自負はあります。


そんな中、ひとつめの転機が訪れます。8年ほど前のこと。。。

なのですが、長くなりそうなので続きはまた次回に。

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