革(ブッテーロ)・お手入れについて

2014年01月01日

【ブッテーロについて】
イタリア・トスカーナの老舗タンナー・ワルピエ社の代表的な牛ショルダー革。植物性タンニンでなめし、染料で染色を行うなど非常に手間のかかる工程を経て、自然な風合いに仕上げられた革です。

堅牢でキメ細やかな吟面の美しさや発色の良さはもとより、素材を生かした透明感のある染色は牛が本来持っていた皮膚感や血筋、傷、トラと呼ばれる首のシワが見て取れるほどの薄化粧が特徴です。使い込むにつれて色艶や透明感が増し、独特の味が出てきます。

その一方で傷がつきやすくシミになりやすいという繊細な面もありますが、それも気にならなくなるくらいの素晴らしい経年変化を見せてくれる革です。


【知っておいて欲しいこと】
その1 シワや色ムラについて

ブッテーロは素材そのものが持つナチュラルな風合いを大切にして作られた革なので、とても薄化粧です。そのため、前述のように使う部位によってトラと呼ばれるシワや色ムラ、小傷があります。

cabocheでは、これらを天然素材である革本来の特性として積極的に使用しています。そのため、同じものはひとつとしてありません。まさに1点ものです。個々の製品が持つ表情と、使い込むにつれ変化していく様を存分に楽しんでいただければ幸いです。

※均一な表面感をお求めの方にはもしかしたら適さないかもしれません。 

その2 においについて
植物性タンニンでなめした革特有のにおいがあります。使っていくうちに多少柔らぎますが、完全になくなることはありません。

その3 色味の違いについて
ひとつの製品を作るに際し、同じ革色でも厚みの異なる別々の革を使用しています。そのため、色味の違いが生じることがあります。(同じ1枚の革でも違いは生じます。)

その4 色移りについて
表面加工を極力抑えた革なので、衣類との強い摩擦により色移りすることがあります。汗や雨等によって衣類や製品が湿っているときは比較的弱い摩擦でも色移りする場合があります。色味の薄い衣服をお召しの際は十分ご注意ください。


【お手入れについて】
基本的には乾拭きで十分です。気づいた時にハンカチなどで軽く磨いてあげて下さい。こまめに磨けば磨くほど応えてくれる革ですが、それほど神経質になる必要はありません。ごくごくシンプルですが、これをするとしないとではエイジングに雲泥の差が出ます。

初めからオイルを充分に含んでいますので、保革クリームなどを施す必要はありません。過度の油分は逆に柔らかくなり過ぎるなど、革の風合いを損ねる原因となります。乾燥やくすみが気になる場合にのみ、ごく少量のデリケートクリームなどで保革してください。

汚れが気になる場合は、きつめに絞った布で軽く水拭きした後、乾拭きをして下さい。水分には弱いので、水や汗に濡れた場合は拭き取って陰干しにして下さい。


どうしてもシミや汚れが気になるという方は、初めに防水スプレー(皮膜を張らないタイプのもの)をかけていただくことをお勧めします。定期的にお使いいただくとより効果的です。ただし、油分の吸収も若干妨げてしまうのと、革の状況によっては色味がワントーン濃くなる場合があるということをご理解いただいたいた上でご使用ください。






 
Profile

caboche