カボシェのかんがえ

2018年07月25日

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久々に近況報告を。

ホームページでもちらっと触れましたが、実はこの4年半、病と闘っています。
原因不明の皮膚疾患とです。

命に関わる類のものではありませんが、社会生活に支障が出るほどひどい状態が長く続きました。「このまま一生、なおらへんかったらどうしよう」という言いようのない不安や恐怖に押しつぶされ、日々ぺちゃんこになっていました。

そんな最悪の状態から脱し、わずかながらも快方への兆しを感じられるところまで漕ぎつけた今、この間のことをざっと振り返ってみようと思います。


4年前の春、何の前ぶれもなく突然顔と頭が赤くただれる。激しいかゆみ。迷うことなく皮膚科に直行。処方された薬(ステロイド)でひとまず沈静化するも、やめた途端たちまちリバウンド。かえって悪化。
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さらに同じ薬を使い続けるよう言われたが怖くなり別の皮膚科に。違う薬を渡される。が、ほどなくしてその副作用に苦しむ。しかし他に手立てがないと言われそのまま続ける。首から上が本当に燃えているんじゃないかというくらいの猛烈な灼熱感とかゆみに何も手につかず、ひたすら耐える日々。恐怖。
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薬を塗り続けて1年近く経つも状況は悪くなる一方。さすがにこのままでは廃人になってしまうとクスリ断ちを決意。素晴らしい漢方医との出会い。
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想像以上に過酷なリバウンドとの闘い。顔どころか頭まで赤く腫れあがったかと思えばぶ厚い瘡蓋にびっしり覆われ、しばらくするとそれがぼろぼろと音をたてて剥がれ落ち… の繰り返し。さながらリアルゾンビ。プチひきこもり。
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そして2018年7月。薬をやめてほぼ3年。

どうにかこうにか、あと一息のところまで来ました。完治まではまだもう少し時間はかかりそうなものの、それでもここまで来れただけで、もう、なんていうか、奇跡です。

ここ数年のこのような自分の状況に関して、今まではなるべく隠そう隠そうとしてきました。でも、もうそういうのはやめようかなあと。事実をありのまま受け入れ、向き合っていくしかない。いろいろな葛藤はありましたが、ここにきてやっとそう思えるようになってきた感じです。

あと、自分は主に首から上だけですみましたが、僕と同じような症状に苦しんでいる方、また病気ではなくても自分ではどうすることもできない状況のなかでもがき、頑張っている方の何かしらの励みになれば、という想いもあります。4年間の闇を経験した僕にしか見えない景色がきっとあるはず。これからの活動のなかで自分なりの形でそれをお伝えしていければと思っています。

そんな話、誰が興味あるねん!とも思いましたが、翻って自分の闘病中は誰を信用すればいいのかわからず、絶望しかありませんでした。「これが効かへんならもう治せる薬ないわー」と笑いながら言うセンセイ。文字通り一瞥もくれずに診察?を終えるセンセイ。はたまた「他の医者の尻ぬぐいばかりさせるな!」と怒るセンセイ。。。その時々の無力感といったらなかったです。

そんな時、僕が頼りにしていたのが同じような境遇にあると思われる、もしくはあった方の実体験に基づいたブログでした。本当に救いでした。そこから得た情報をもとに試せるものはもう片っ端から試していきました。もちろん合う合わないがありますし、真偽のほどもわからない。場合によっては取り返しのつかないこともある。常に"自己責任"という言葉はついて回りますが、人生なんてしょせん自己責任。そこは覚悟の上でした。

今振り返ってみて、あのまま黙って薬を使い続けてていたら今頃どうなっていたか、考えただけでもゾッとします。もちろん状況はひとりひとり違うので簡単はことは言えませんが、それでも僕と同じようなつらい思いをされている方の力にほんの少しでもなれたとき、初めてこの経験が生きてくると思っています。

とにもかくにも、まずは自身が革職人としての活動を一日も早く再開させないことには何もはじまりませんね。やるやる詐欺状態の革教室のことなど、何かこう具体的で前向きなお話を秋頃にはお伝えしていけることを願って、引き続きあせらず養生したいと思います。


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http://caboche432.com
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https://caboche.thebase.in 
 

 

2017年09月21日

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新製品、ティッシュケースをオンラインストアにアップしました。ぜひご覧ください。


いくら見た目がよくても使いにくいとあっては本末転倒、意味がない。かといって使いやすさばかりに気を取られていては見た目を損なってしまう。うーん、どうしたものか…こんな風に行きづまったときは、いつも“自分が作りたいのはあくまでも道具なんだ”という原点に立ち返ります。

そう、僕は日々の暮らしにそっと溶け込むような『道具』を作りたいのです。


今回もそんな、ああでもないこうでもないのなかから、ほどよいラインとフォルムのティッシュケースができあがりました。ティッシュが入っているビニールの柄が取りだし口からちらっと見えるのも、これはこれでありかな〜と思っています。カバンにポイっといれてあちこち連れていっていただけると嬉しいです。

※前回もお知らせしましたが、今後しばらくはインスタグラムが中心になりそうです。caboche432で検索できます。よろしければぜひ。

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2017年05月01日


「かぎりなく均整のとれたフォルム」を追究するのはもちろんですが、それと同時に「きれいにしすぎない」ということを同じくらい、もしくはそれ以上につよく意識しながら制作しています。(それができているかどうかはともかくとして 笑)

手仕事だからこそできること、だと思っています。

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2017年04月14日

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けしてめだちはしないし、さして気にとめるものでもないけれど、ふと手にしたとき、ほんの少しだけこころがあたたかくなったり、ゆたかになったり。

そういうものをお届けしていければ、と思っています。

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2017年04月12日

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ずいぶんと長いこと、今の自分を表現するのにフィットした革、それも核となってくれるような革をさがしてきました。ほんとうに長いこと、です。

こんなに時間がかかってしまった理由はふたつあります。

ひとつには、探していたと言いながら、実際こころのどこかでは向こうから現れるのを待っていたから。無理して決めてしまうくらいなら、さいあく見つからなきゃ見つからないでいいかな、なんて思っていました。ほんとは全然よくないんですけど。(笑)

そしてもうひとつは、たんに革だけではなく、「革職人としての自身のこれから」みたいな、なんだか漠然として答えがないようなものまで一緒に探していたからだと思います。

「自分と向き合う」
ご存知のように、これって結構しんどい作業です。『ものをつくり続けるということは、自分自身と向き合い続けることである』、とは師からいただいた言葉ですが、ここまでがっつり己と向き合うのはへなちょこな僕としてはできれば避けたかった(笑)。 でも、体調を崩したこともあって、そうせざるを得なくなってしまった。(その辺りはまた別の機会に。)

で、ようやく、やっと見つかりました。
めぐり逢えた、と言った方がいいかもしれません。(もちろん、革に関してのみです。自分と向き合う作業はこれからずっと続くのだと思います。)

でも、ここで諸手を挙げて、ばんざい、ばんざい!という訳にはいきません。革に出逢えただけではまだ足らないのです。

「僕はこんなのが作りたいんだけど、どう?いける?」なんて具合に革と相談しながら、まずは革が喜んでくれるもの、そして僕も作っていて楽しいもの、そしてそして、なにより手にしてくれる方にワクワクしてもらえるものを考えるこころの旅が始まりました。

それから、この革にあった仕立て方も随分と研究しました。こんなにも研究に没頭するのは靴学校に通っていた時以来でしたが、あれから10年以上たってもまだまだ知らないことだらけ!なんとすばらしく、なんと奥の深い世界なのでしょう。(こちらもまだこれからも続きます。この革を扱うかぎりずっと、です。)

で、ようやく、やっと、みなさんの前にお出ししても恥ずかしくないと思えるようなものができるところまでたどり着きました。

手はじめにキーホルダーをいくつかとその他もろもろ。こまごましたものばかりです。しばらくは「こまごましたもの」にちょっとこだわってみようかなと思っています。前回も触れましたが、小さなことからこつこつと。できることからこつこつと。そんな心境です。(新しいオンラインストアはこちらから→ )

ひとりでも多くの方と、革とともに暮らすよろこびを分かち合えたらすばらしいだろうなと思っています。相変わらずのスローペースですが、お付き合いいただけると幸いです。

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