闘病のこと

2020年02月13日

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久々に風邪でダウン…

3日間ひたすら寝続けました。クスリのかわりに天然塩と水をしっかり摂る以外、ほぼ絶食。なんとか復活しました。

しんどかったけど、熱のおかげでカラダがリセットされたかと思うとちょっと嬉しかったりする。人様に迷惑がかからないよう、今週いっぱいはむやみに出歩かないようにします。皆さまもお気をつけて!
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「病というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろう」

樹木希林『一切なりゆき』(文春新書/2018年)

長い闘病中、この言葉に幾度救われたことか。でも今回ばかりは「そんなの病のうちに入らんわ」と天国の樹木さんに怒られそう。


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2020年02月06日

2年前にも同じタイトルで書いたのですが改めて。
あまり大っぴらにしたくないという気持ちもありますが、産声をあげたばかりの『革小物手縫いの会』や今の僕のことを説明するには、やはり避けては通れないところ。なので、くどいかもしれませんがまた書きます。少々長いですが、ぜひお読みいただけると嬉しいです。


それにしてもここ数年は精神的にかなりきつい時期でした。
さかのぼること6年前の春。突然顔がかゆくなったかと思うとたちまち赤く腫れあがってしまったのです。

もともと色白なので肌が強いとは言い難いですが、それまではさほど大きな肌トラブルもなく生きてきました。なので最初顔がかぶれたようになった時、「あれ、今年はPM2.5が多いのかな… それとも、とうとう花粉症デビュー?」くらいの感じでなんの疑問もなく当たり前のように皮膚科へ直行。

そしてお決まりのように処方されたステロイド(当時は薬に対して何の知識もなく、ステロイド?副作用?何?といった感じでした)。指示通り3〜4週間ほど使っていたらすんなり治まり、「やっぱ薬ってすごいな〜」なんて思っていたのですが、やめたらまさかのリバウンド。そこからが悪夢の始まりでした。

その後、別の病院にかかっても結局原因はわからずじまい。それどころかその時に出された塗り薬が合わずにさらに悪化→違う病院で違う薬をもらう→また合わずに違う病院へ。。。の繰り返し。しまいには「これが合わへんのやったらもう出す薬ないわー」と軽い感じで最後通告される始末。

この頃には、その赤黒くただれて腫れあがった顔をマスクとニット帽で隠すことなしにはもはや出歩くことができなくなっていました。もう顔から頭まで炎症で四六時中ほてっている状態。でも薬を塗らなければさらにひどく、体が震えるほどのほてりとかゆみに襲われる。何の有効な手立てもなく、気づけば発症から1年が経っていました。

この先、副作用に目をつぶってでもきつい薬を塗り続け、一生人目を避けて生きていくしかないのだろうか。絶望的な気持ちでなかば自暴自棄になりかけていた、その頃です。漢方の素晴らしい先生に出会ったことで風向きが変わりました。当時すべてに対して疑心暗鬼になっていた僕の話を先生は毎回さえぎることなくじっと聞いてくれました。もちろん漢方薬ですから効果はすぐには現れませんでしたが、この人が言うのなら信じてみようと思わせる何かが先生にはありました。

そして悩みに悩んだ末、もうステロイドやプロトピックには頼らないと覚悟を決めました。いわゆる脱ステです。金銭的なこともあり、漢方での治療は1年半ほどで卒業しましたが、この先生に巡り会えたのは本当に幸運でした。恩人です。

とはいえ、最初のうちはまさに地獄のような日々。想像を絶するリバウンド。顔中が火を噴くように熱を持ち、熱さとかゆさで頭がおかしくなりそうでした。いっそのことクスリを使ってしまった方が楽なのかも。。。そんな考えが幾度となく頭をよぎりました。

そんな時期をフラフラになりながらもなんとか乗り越えたかと思いきや、こんどは顔のみならず頭までもがかさぶたのようなものでびっしりと覆われ、しばらくするとそれがボロボロと剥がれ落ち。。。さながら半魚人もしくはゾンビのようでした。ほてりは随分治まったものの、まさにホラーです。鏡なんか見れたものではありませんでした。ついうっかり鏡に映る自分の顔を見てしまった時などは、本気で鏡を叩き割ってやろうかと何度も思いました。

そして気づけば軽い引きこもりです。四十半ばでまさかの引きこもり。
笑い話にもなりません。

もちろんその間も自分で試せそうなものは片っ端から試していきましたが、依然として続くほてりとかゆみをこらえながら、ただただ治るのを信じて待つだけの日々が続きました。かさぶたは剥がれてはまたでき、剥がれてはまたできてを幾度となく繰り返し、徐々に治まりつつ今に至りますが、その間なんと5年‼

仕事でどうしてもの時とせめてもの運動不足解消にと陽が落ちてからウォーキングに出かけるとき以外は完全に引きこもっていました。そういう意味ではアトリエにこもって作業に没頭することが許される革職人という仕事に救われました。加えて、古き時代の面影が残る昭和町の落ち着いた雰囲気にも救われました。

そして何よりも、時に感情をコントロールできなくなってしまうこともあった僕を黙って辛抱強く見守り続けてくれた嫁、どんよりしがちな空気をなごませてくれた息子、さりげなく支えてくれた友人には本当にいくら感謝しても感謝しきれません。みんなの後押しがあったからこそ今があります。

あのひどかった頃にくらべれば今ではかなり回復しましたが、まだ完治はしていません。まだもうしばらくかかりそうですし、もとが原因不明なだけに正直再発の不安は拭えません。ですが、自分の体との付き合い方、規則正しい生活や口に入れる物の大切さ、引きこもらざるを得ない人の気持ちなど、今回のようなことにならなければ分かり得なかったであろう沢山のことを知ることができました。

加えて、ものづくりのことや仕事のこと、ひいては生き方を見つめ直すいいきっかけとなりました。「引くこと」「何もしないこと」「あるがままでいること」の大切さに気づけたような気がします。これまではあまりにも「足すこと」「飾り立てること」に囚われていたなと。

そしていちばんの気づきは、自分がただ単にものをつくるのが好きなのではなく、その先には必ず誰かの存在、誰かの喜ぶ姿があったということ。これまでずっと目的だと思っていたことが、実は手段でもあったという事実。これは僕にとってはちょっとした衝撃でした。

「ものづくりを通して誰かと喜びや楽しさを共有したい」という想いが自分の中にこんなにも強くあるんだと気づけたこと、これは本当に大きな収穫でした。このことが今回、『革小物手縫いの会』を始めるうえので大きな原動力となりました。

『きっと、それまでガムシャラにただやみくもに突っ走っていた僕をみて、神様がグッとハンドブレーキを引いてくれたんだと思います。少々手荒な引き方でしたが、おかげで死なずにすみました。』

何年後かに振り返ったとき、笑ってそう言えるようになっていたいなと思います。

※僕の場合はステロイドやプロトピックがびっくりするくらい体質に合わずに大変な思いをしましたが、すべての方に当てはまるわけではないと思います。実際にステロイドをうまく利用してよくなる方もたくさんおられます。脱ステもたまたまうまくいきましたが、あの壮絶なリバウンドのことを考えるとむやみにお勧めできるものではありません。あくまでも個人の体験談とお考えいただければ。。。
安易にご自身だけで判断なさるのは絶対にお止めくださいね。一緒に頑張りましょう。


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2020年01月20日

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前回紹介したショウワチョウトートも、ブログでは紹介していませんがインスタにはアップしていたワンハンドルショルダーも、通販は行わずアトリエのみでの受注・販売を考えています。

実物に触れることでしかわからないことや伝わらないこと、顔を突き合わせるからこそ生まれる何か、そこから始まる何かに、やっぱり僕は期待したいのです。

というわけで、月に何日かアトリエ open dayを設けることにしました。今月は2日間。

1/26(日) ・28(火) 
12:00−17:00
場所:大阪市昭和町

もちろん見るだけでも大歓迎。ぜひ気軽に遊びに来ていただけると嬉しいです。
caboche.leather☆gmail.com(☆を@に変えてください) までご連絡いただけましたら、詳しく場所をお伝えします(当面はアポイント制とさせていただきます)。

ブログには時折書いてきましたが、依然顔と頭がお見苦しい状況で、もうしばらくはマスクと帽子が手離せそうにありません(汗)。ただ、体はすっかり元気なのでご安心ください。

*****
実は突然の体調不良と長いこと闘っていまして...、という投稿をしたのが1年半前。随分マシになってきたとはいえ、まだ完治と呼べるまでにはいたっていません。顔や頭のデトックスはいまだに続いていて、カサブタ状のものが出来てはしばらくして剥がれ、といったことを繰り返しています。

ただ、いつまでも引きこもっている訳にはいかない。ある日突然「はい、今日で完治です!今までよく頑張りました!」となる性質のものではない以上、自分の中で踏ん切りをつけなければ。一歩踏み出さねば。

というわけで、完治してから社会復帰しようという考えは捨てて、「人との交わりのなか、周りのみなさんに見守ってもらいながら、助けてもらいながら、あせらず気長に治していこう」そういう考えに至り、今回のお知らせと相成りました。

こんな状況ではありますが、とにもかくにも一歩踏み出します。暖かい目で見守ってやっていただけると幸いです。そして共に新たな世界へと踏み出しましょう。

お問合せ、お待ちしております。

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志水 秀行



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2020年01月07日

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原因不明の体調不良に見舞われ、静養を余儀なくされたここ数年。半ばアトリエにひきこもり、ものづくりと向き合う日々。それは自分と向き合う日々でもありました。

そんな中で、そもそもの「ものをつくること」に対して自分が感じはじめていた、なんだかもやもやした言葉にならない思い。その答えとも言うべき言葉がこの本の中にハッキリと書き連ねられていた!しかも30年も前に、だ!

激しく共感した。と同時に打ちのめされた。目が覚めた。とにかく目の前がパッと開けた感じ。時を超越したメッセージに胸が熱くなった。

というわけで、年の瀬に岡本太郎を読んでパワーをいただいた私。

あけましておめでとうございます。
2020年は動きます。動き出します。
よろしくお願いします。


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2019年11月11日

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ふと気づけば、寝る時に毛布を鼻先までかけることができるようになっていた。

体調を崩してから昨冬までの数シーズンは毛布ですら刺激になるほどの肌状態で、布団を肩までしかかけられず、毎晩つらい思いをしていたことからすればものすごい進歩。


療養中とあって焦ることも多いけど、結局はこうやって小さなことを少しずつ積み重ねていく中からしか、自信や確信めいたものは生まれないのかもしれない。あともう一息、頑張らない程度に頑張ろう。


なんてことをふと思った、79回目の親父の誕生日。



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