雑感

2021年04月21日

美術作家・永井宏さんの回顧展が25日までだと知り星ヶ丘洋裁学校内のsewing table coffeeさんへ。実に5年ぶりの再訪でした。

聞こえるのは小鳥のさえずりだけ。
しばし都会の喧騒を離れ、滋味深いサイフォン珈琲とトーストをいただきながらじっくりと見ることができました。

永井宏さんの言葉との出会いは闘病真っ只中、数年前にさかのぼります。

原因不明の皮膚疾患との7年にわたる格闘。
今でこそやっと完治に近づきましたが、本当に出口の見えない真っ暗闇の中をあてもなく彷徨う日々でした(この辺りのことついてはカテゴリ「闘病のこと」をご覧ください)。

そんな時に出会った永井さんの紡ぎ出す言葉の数々は、長いトンネルの先に見える一点の光のように。燦々と輝く太陽のようにではなく北極星のようにさりげなく。足元のおぼつかない僕の道しるべとなってくれました。明日に目を向けさせてくれました。上を向いて歩かせてくれました。ものづくりどころか生きることに対する気力すら失いかけていた僕をすんでのところで踏みとどまらせてくれました。あなたのおかげで今があります。

まだまだですが、まだまだだということを受け入れて前に歩を進めればいいんだと教えてくれました。

今日、永井さんの遺した作品に対面することができ、少しだけ永井さんに近づけた気がします。もっと自分の五感を大切にしてあげようと思えました。

sewing tableの玉井さんの淹れてくれたサイフォン珈琲とトーストもゆっくり味わうことができ、最高でした。来て良かった。また頑張れます!

*画像はInstagramをご覧ください。リンクを貼っておきますね。
https://www.instagram.com/p/CN6_SFcsTeV/?igshid=1jiia87t1xe9h


sewing table coffee
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caboche
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2021年03月22日

昨日、はじめての個展を無事に終えることができました。たくさんのご来展、本当にありがとうございました。特に最終日は荒天にも関わらず入れ替わり立ち替わり見に来ていただき、もう感謝の気持ちでいっぱいです。あっという間、夢のような4日間でした。

とはいえ作年末に個展をさせていただくことが決まってからはすべてが手探りで、でも探っている時間の猶予もないなか、不安を振りほどくかのごとく、とにかくアトリエにこもって無心で作り続けた3ヶ月でした。

またそうすることに、年明け早々に他界した父の鎮魂といった意味合いを知らず知らずに込めていたような気もします。おやじ、見てくれてたかな〜

でもこうやって製作に没頭できたのは、なんにもわかっていない僕のことを大きな心で受け止め見守り、すべてにわたりフォローしてくださったバウズの平岡さん、原さんがいたからこそ。そして日々励ましてくれた嫁と息子がいたからこそです。感謝以外の言葉が浮かびません。本当にありがたいです。

ちょっとだけゆっくりしたら、今までとは少しだけ景色が変わった日常をこれまで以上に丁寧に積み重ねていきたいと思っています。いただいたオーダーはこれから1点ずつ心を込めてお作りします。お手元に届くまで今しばらくお待ちくださいね。

今後は引き続き革教室『革小物手縫いの会』をしっかり中心に据えながら、帆布かばんの受注製作もしていきます(たまに革小物も)。

革教室のサンプルや帆布カバンのオーダーサンプルを見ていただく機会として、月に2度ほどオープンアトリエもやりますので、気になる方はぜひお気軽にお越しくださいね。日程などは SNSでお知らせします。


というわけで、まずはまったく手をつけていなかった確定申告にとりかかります😅
期日が延長されていて本当に助かった…


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2020年11月30日


昨日のオープンアトリエ、寒いなかお越しいただき本当にありがとうございます!回を重ねるにつれ少しは慣れてきましたが、まだまだ至らないところばかり、反省しきりです。

良い物を作ることはもちろんですが、それ以上に知っていただくこと、伝えることの大切さと難しさを痛感しています。

でも、体調を崩し長いこと引きこもっていたつい1年前には考えられない進歩です!それも皆さんのお力添えがあってこそ。少しでも恩返しができるよう、心新たにまたこつこつ励みます。

*オープンの日以外でも事前にご連絡いただければ、アトリエ見学や製品のご試着大歓迎です。革小物手縫いの会の生徒さんも随時募集しています。ぜひお気軽にお声がけください☺️


*トレイをつくるワークショップもご希望があれば随時開催します。おひとり様でも大丈夫ですのでお気軽にお問い合わせください。


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2020年11月16日


昨日はカボシェ初のイベント出店、バイローカルの日でした。

たくさんの方にカボシェのことを直に知ってもらえて、最高に充実した1日でした。お買い上げくださった皆さん、お声がけくださった皆さん、本当にありがとうございました! 

そして何より、イベント出店が初めてで知識も経験も設備も足りない僕たちに、いろいろとご指南ご協力くださった方々には感謝しかありません。今後の活動を通して恩返ししていけたらと思っています。

明日からまたアトリエでの製作活動や革教室に励みます。アポイント制とはなりますが、ぜひぜひ皆さんのお越しをお待ちしております。    

そして革教室『革小物手縫いの会』の生徒さんも随時募集しております。お気軽にお問い合わせくださいね。


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2020年02月16日

2020/02/16 18:400
「自社製の物は自分では使わない」
「自社製の食品は家族には食べさせない」
「自社製のクスリは身内には飲まさない」 …などなど挙げればキリがない、よく聞く話。いわゆるあるある。妙に説得力があるが、なんともおかしな話。

自分が作った物を使わないなんてありえない
。自分が使いたいものをつくる。人様に喜んでもらえるものをつくる。これが大前提。

そもそも、自分が納得いかないものを「いい商品でしょ」「これいいですよ」とやることに違和感を感じて会社勤めをやめたわけで。

もちろんTPOやそれに見合った用途というものがあるので、自作のもので常に身を固めている訳ではない。が、とにかく「自分が使いたいものを作る、使ってみたくなるもの、わくわくしそうなものを作る」これが全て。それができてからの、というかそれができて始めて「あの人に喜んでもらえるもの」「この人の役に立ちそうなもの」となる。

いろんな考えがあるとは思うけど、少なくとも僕はそうありたいし、そうあり続けたい。


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